日本と、諸外国の食品添加物表示制度(概要比較)について

By | 2019年6月7日
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 2019年4月18日に開催された「第1回食品添加物表示制度に関する検討会」の資料において、諸外国の食品添加物に関する表示制度の概要が示されています。国内で製造した食品を輸出される事業者の方も増えておりますので、こちらにとりあげてみたいと思います。

<食品添加物に関する諸外国の表示制度(概要)>

  日本 CODEX 米国 カナダ 豪州 中国 仏国
表示順 原材料と区分して重量順 重量順 重量順 原材料の後ろに任意の順 重量順 原材料と区分して重量順 重量順
表示方法 一般名
(物質名)
一般名
(具体名)
国際番号
一般名 一般名 一般名
(名称)
コード番号
一般名
(具体名)
INSコード
一般名
(物質名)
E番号
用途名併記 8種類 25種類 5種類 確認できず 25種類 22種類 24種類
一括名対象 14種類 ガムベース、着香料、加工デンプン 香料 香料、調味料、ガムベース 香料 香料 デンプン、ガムベース
栄養強化の目的で使用されるもの 表示免除(一部の食品を除く) 添加物ではない 規定から削除 添加物ではない 添加物ではない 添加物ではない 添加物ではない
加工助剤 表示免除 表示免除 表示免除 表示が必要(添加物ではない) 表示が必要(添加物ではない) 表示免除 表示免除
キャリーオーバー 表示免除 表示免除 表示免除 表示免除(条件つき) 記載なし 表示免除(条件つき) 表示免除

出典:「食品添加物表示制度をめぐる事情(消費者庁)」

詳細については、同検討会資料のうち「食品添加物表示制度に係る実態調査事業報告書」に記載されています。輸出や輸入をされる事業者の方にとって、添加物の確認は「使用基準(使用できる食品分類、用途、量等)の確認」に多くの時間を費やされるものと思われますが、同資料は、添加物の「表示基準」の確認の重要性についても、改めて気付かされるものがあると思います。

輸出や輸入における表示確認の実務では、上記の表示制度のうち、「この原材料は添加物に該当するかどうか」と「表示免除の対象かどうか」が大きな確認ポイントになると思われます。自国または対象国で表示免除であるために、原材料使用基準の確認の段階で詳細な情報が取れておらず、実際の輸出入時に気づいて慌てることはよくある課題といえます。キャリーオーバーなどは表示基準の問題であって、使用基準の問題とは異なるのですが、輸出入取引の際にはこうした互いの国の規則に対する認識合わせがまず大切だと思います。輸出や輸入に携わる方は、一度、目を通しておかれてはいかがでしょうか。


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川合 裕之
食品表示検査業をしています。国内と海外向けに、食品表示検査と原材料調査サービスを提供している経験をもとに、食品表示実務に関する講演をしています。

■職歴・経歴
1974年 岡山県生まれ
食品メーカー勤務後、2003年に食品安全研究所(現株式会社ラベルバンク)を設立。
「分かりやすい食品表示」をテーマとし、「食品表示検査・原材料調査」などの品質情報管理サービスを国内から海外まで提供しています。また、定期的に講演活動も行っています。

■主な著作物・寄稿ほか
【共著】
『新訂版 基礎からわかる食品表示の法律・実務ガイドブック』 (第一法規株式会社, 2019)
【寄稿】
・2017年~2018年連載 『食品と開発』(UBMジャパン)表示ミスを防ぐための食品表示実務の大切なポイント~
・2014年~連載『季刊シール&ラベル』(日報ビジネス)食品表示にまつわるワンポイントアドバイス
・~2010年連載 『フードプラスワン』(日報アイビー)食品表示ワンポイントレッスン
・~2010年連載 『ヘルスケアマーケットレビュー』(大阪産業創造館)
【講義】
・2009~2014年 東京農業大学生物産業学部 特別講師

■最近の講演実績
・2019年6月18日 輸出入食品における食品添加物の徹底研究~主要各国の食品添加物制度の調査と実務上のポイントについて~
 品質保証研究会様主催。
・2019年5月13日 新食品表示制度の基本~配合表を見ながら考える、新基準表示のチェックポイント~
 日報ビジネス株式会社様主催。
・2019年4月19日 表示ミスを防ぐための食品表示実務の大切なポイント
 日本食糧新聞社様主催。
・2019年2月26日 すべての加工食品が対象~原料原産地表示のポイントについて~
 兵庫県指定観光名産品協会様主催。
・2019年2月22日 食品表示作成・チェックにおける実務上の大切なポイント~アレルゲン、栄養成分、原料原産地表示などを間違えないために~
 公益財団法人 山口県予防保健協会、山口県、一般社団法人 山口県食品衛生協会様主催。

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